光市母子殺人事件の差し戻し審の最終審理が終わった。
この裁判は、多くの問題提議をしてくれた。
そもそも、8年前、元少年(この言い方には違和感を感じるが)が18歳の時、本村洋さんの妻と生後11ヶ月の娘を殺したという事件。
報道が真実を伝えていないと
被害者の遺族である本村さんが、
名前も顔も出して
「妻は、殺された上に 強姦された」と告白。
2度殺されたのだと
多くの報道機関は、被害者やその遺族に配慮して
一番、生生しいところは、報道しない。
しかし、それでは、犯人の本当の残虐さが伝わらないと
本村さんは、あえて 真実を世間に語った。
その結果(?)、刑事訴追が相当と判断され
地裁、そして、高裁と審理され、
少年にたいする判決としては、かなり重い「無期懲役」の判決が下された。
これを不服として 最高裁に上告。
最高裁は、これを高裁に差し戻したというもの。
差し戻し=死刑、という空気が、マスコミを通じて流されたけれど
本当にそうなのか。
結果、被告人は、当初の供述調書は捏造で
殺意はなかったと 否認に転じた。
大弁護団が、結成され、世間からも非難される中の審理。
最終日に 弁護士の一人が、
「我々も一生懸命やってきたことを信じて下さい。つらかったです。」
と泣いていたが、プロとしてこれはどうなのか。
確かに、世間から誹謗中傷の嵐の中で
つらい思いをしてきたのだろう。
しかし、誰が見ても 被告人に真実を語らせる努力をしているようには見えない。
母親のような愛しさを感じて抱きついたら
声を上げられて、慌てて押さえたら死んだ。
生き返らせるために 姦淫し、押入れのドラえもんに何とかしてもらおうと思った。
そんなことが、まかり通る訳がない。
作業服を着て、いかにも点検の作業者を装って
団地を物色しているのに これが性欲目的ではなかったとか、
精神的に混乱していたとか、
客観的にみても あり得ない。
そんな主張を平気でさせる弁護団に非難が集まるのもやむを得ない。
しかし、マスコミの報道が、被害者側に偏り過ぎて、
真実が見えなくなっているところもある。
「君のしたことは、万死に値する」
という本村さんの言葉は、重い。
26歳の被告人を いつまでも元少年と表現するのも
いかがなものか。
もう、十分に大人だし、名前も顔も出してもいいのではないか。
何の落ち度もない人を殺して
「生きていたいんです」とは。
殺された人だって 生きていたかったんだよ!
名古屋で 強盗殺人事件の被害者になった女性の母親が、
「犯人が、死刑にならないのなら 私が殺します。娘と同じ方法で」
とコメントしていた。
これが、遺族の気持ちだ。
司法に 自分たちの思いを託している。
もし、それが、遺族の思いからかけ離れていたら
犯人を釈放してくれ。私が、殺す。
そう思うだろう。
人の命を奪うこと、もっとも重い罪です。
命を持って償っても 償いきれない罪なのだと
犯人にも 気づいて欲しい。
来年の判決は、遺族の思いをどう受け止めたものになるのだろうか。