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hiromi1960

Author:hiromi1960
広島県東広島市在住
政治や社会問題に物申す きたくらひろみ
子供たちにツケを回さない社会を目指す
中央大学法学部卒


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本日、「現代のベートーベン」と言われた佐村河内氏の記者会見が行われた。

先月、ゴーストライターだった新垣隆氏の会見から
この問題が始まった。

佐村河内氏は、
そのトレードマークだった長い髪を切り、髭を剃って、まるで別人のようだ。

この問題には、いくつかの問題点がある。
まず、作曲者は、別人だったということ。
しかし、クラシックの世界では、共同での作曲などは、
珍しくないという。
共同での作曲としたり、編曲という形で
二人の名前で発表していたらさして問題ではなかった。

20年余以前に、アメリカの雑誌の取材を佐村河内氏が受けた時、
その雑誌で「現代のベートーベン」と紹介された。
彼自身が、そう呼称したわけではない。

しかし、この呼称は、インパクトがあり、
大きな意味を持った。
聴覚障害で音は聞こえないのに
作曲が出来る。
周囲の期待と賛美の嵐だった。

被ばく2世であることも加わって
交響曲第1番「HIROSHIMA」は、
強いインパクトを持って、大絶賛されることになった。

ただ、この曲は、そもそも広島の被爆を思って作られたものではなく、
注目される以前に作られた物だったという。

彼の作曲でなかったことが分かると、
それまでの評価が一転してしまった。
この曲が本当に素晴らしければ、作曲者が違っても評価されるべきだが、
残念ながら、芸術性のある作品は、
作品よりも作成者に対する評価が先行する。

たとえば、絵画で 「何だこの絵は」と思っても
それが、ピカソやミロの作品だと知れば、
「なるほど、さすが」
などと思うだろう。

音楽性よりも「現代のベートーベン」が、評価されていたことになる。
つまりは、新垣氏の作品は、大したことはないということか。

次に問題になるのは、彼が本当に全ろうだったのかということ。
新垣氏は、会見で「耳が聞こえないと思ったことはない」と言っていた。
聴覚や臭覚というものは、
第三者には、実は分からない。

すべての人が、手話しかダメなわけではなく、
聞こえなくても、普通に声を出して話せたりすることも珍しくはないそうだ。
障害者年金はもらっていなかったそうだから、
年金目当てではないだろうし、
難聴ではあったのだろう。

ただ、絶対音感は、嘘だった。

彼が、全ろうではないという発言を受けて、
国会でも障害者の認定について議論され、
横浜市は、再調査に動いた。

彼一人の問題が、障害者全体の問題となり、
本当は、障害があるのに、認定が厳しくなったり、
更新の必要を迫られたりして、負担が大きくなるようなことになってはならない。

障害のある人が、一度認定を受けて、たとえば、2年に一度でも
再認定を受けなければいけないというような制度にすると、
健常者と違って、医療機関まで行くのも大変だし、
費用もかかるだろう。
福祉の後退になりはしないか。

最初の認定には、慎重であるべきだが…

そして、一番気になるのは、
新垣氏の暴露が、なぜ、この時期だったのかということ。
ソチオリンピックで、高橋選手が、佐村河内氏が作曲したとしていた偽りの曲で
演技をするということで、
「彼の演技に傷がついてはいけない、大変なことになる」
と思ったと新垣氏は言ったが、
むしろ、高橋選手に要らぬ迷惑をかける羽目になった。

馬鹿げたマスコミは、当然に
あの曲をそれでも使うのか、とか、
変更しないのかとか、くだらない質問を高橋選手に向けた。
彼にとっては、最後のオリンピックとなるのに、
演技とは別のことで雑音を与えた。
なぜ、そんなことをするのか。

新垣氏は、確かに、ゴーストライターをやめたかったのだろう。
フリーライターに事実を暴露して
自身は、良心の呵責から逃れたかったのかも知れない。
だが、その影響の大きさ、
周囲に与える衝撃や負担を考えなかったのか。

いやむしろ、それが復讐の意味を持つのかも知れない。
実力以上の人気と注目に後に引けなくなった佐村河内氏と
本当は自分の作品なのにいい加減にしろと思ったか、
虚構の作品作りをやめたかった新垣氏。
二人の間には、何かイザコザがあったのだろうが、
それは、密室での二人の問題であり、
当人同士で解決すべきだった。

だれも幸せにもなれない暴露を私は、是としない。

今の日本人がなのか、マスコミがなのか、
一つでも嘘や間違いがあると、
その人や企業の実績や歴史、人柄まで
あるいは関係ない周辺までも否定し、
鬼の首を取ったかのような騒ぎになる。

本当は、もっと評価されてもいいはずの作品が、
これで闇に葬られ、佐村河内氏も音楽家としても
もしかしたら、普通の人としても葬り去られるのだろう。

嘘や偽りは良くないし、それで儲けたら、その報いは仕方ない。
しかし、全否定する必要もない。

人が人を許せない世の中の方が怖い。
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